塚田南遺跡万葉公園

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古代駅伝制の役所であった「深江駅家」の推定地。

「深江駅家」とは、奈良時代を前後して律令政府は各地域と都との連絡体制を整えるために駅伝制をしき各地に駅路と駅家を設置しました。

駅路には30里(16キロメートル)ごとに駅馬を常備した役所を設置しましたが、これが駅家であり、使者は疲れた馬を元気な馬へと乗り継ぎながら、目的地へと道を急ぎました。また駅家は、沿岸に渡来した外国からの使者をもてなす宿泊所としても用いられることもあるなど、重要な役所としての役割を果たしていたようです。

塚田南遺跡からは、この駅路と思われる直線的な古代道路跡や、その道路に沿って建ち並ぶ大型の建物跡が発見され、「深江駅家」の跡である可能性が高い遺跡として注目を浴びました。

現在は、部分的に町の史跡として保存整備され、「塚田南遺跡万葉公園」として一般に開放されています。

合計で4棟の大型の掘立柱建物跡が発掘されています。そのうちの3棟は古代道路跡に沿って直列して建てられており、駅家の中心的な建物であったようです。

「塚田南遺跡万葉公園」の丸太のようなベンチは、これらの掘立柱建物跡群の柱穴と柱の位置を正確に復元したものです。

塚田南遺跡は、奈良時代の終わりから平安時代の初めごろに、突如姿を消しています。

塚田南遺跡の東方約2キロメートルに位置する石崎・曲り田遺跡は、古代道路跡や官衙的な遺構、遺物の出土があり、「深江駅家」の移転地である可能性があります。

基本情報

名称
塚田南遺跡万葉公園
よみがな
つかだみなみいせきまんようこうえん
所在地
糸島市二丈深江 Google Map
電話
092-322-2098(糸島市観光協会)
公共交通
車  前原インターより12分
徒歩 JR筑肥線 筑前深江駅 下車 徒歩5分