伊都郷土美術館企画展
「近代洋画を支えた画家たち~文展のスタートから終戦まで」開催

糸島市在住のコレクター「私美」氏が所蔵する絵画の中から、近代洋画で活躍した画家を中心に約30点公開

毎年開催している伊都郷土美術館での企画展です。
2023年は、秋季企画展として「近代洋画を支えた画家たち~文展のスタートから終戦までを開催します。
近代に活躍した日本人画家を中心に、30点余りの作品を展示します。
官展で実績がある画家の作品を軸とするほか、近代洋画を取り巻く時代や社会背景の変遷と合わせて紹介します。

官展とは政府が主催する美術展覧会のことで、日本の洋画は官展を軸として発展していきました。
今回の展示では、明治から終戦までの作品から選んでいます。その期間中に官展の名称が変わっているのでご紹介します。
 1 文展(文部省美術展覧会)/創設は明治40年(1907)。
 2 帝展(帝国美術院展覧会)/大正8年(1919)「帝国美術院展覧会」の略称で、文部省下部組織の帝国美術院の主催となったことにより改称。
 3 新文展 昭和12年(1937)、再び文部省直営に戻ったため改称。

文展が始まると、鑑査(展示の決定)、審査(授賞の決定)については、文部省(現・文部科学省)が全ての責任を問われます。文部省が指名する審査員の多くは画家で、いずれかの公募団体に所属し、また、数多くの師弟関係を持つことから、公正な鑑査や審査は大変難しいことでした。それでも、結果への不満は、全て文部省に向かって投げかけられ、官展が続く限り、文部省はこの問題に、翻弄され続ける事になります。
以上のように、いろいろな裏話や、出品する画家や作品についての陰の資料など、日頃は皆さんが接することがなかなかない情報もご覧に入れたいと思います。

岡田又三郎「裸婦」
亀高文子「平泉北上川風景」

内容については変更の可能性もありますのでご了承ください。

伊都郷土美術館についてはコチラ
入場料:無料

基本情報

開催場所
伊都郷土美術館(糸島市前原東2-2-8) Google Map
開催日時
【会期】2023年8月29日(火)~9月24日(日)
【開館時間】9:00~17:00(入館は16:30まで)
【休館日】月曜日(ただし、祝日は除く)
【入場料】無料
問い合わせ
  • 092-332-2093(糸島市地域振興部文化課)
会場までのアクセス
筑前前原駅(JR筑肥線)北口から徒歩約10分